部会長挨拶

2023年4月29日に開催されました第2回理事会にて、石田代表理事より撮影部会長のご指名をいただき、3期目を迎えました。次世代への引き継ぎを視野に入れつつ充実した1期2年にしたいと考えている。会員の皆様方のご理解とご協力をよろしくお願いします。

本学会には、7つの専門部会が設置され、それぞれの部会(分科会の時代もありました)の成り立ちや歴史は異なり、先人の大変な苦労が伺える。まずは、1977年に画像、1980年の治療、核医学に次いで、1983年に放射線撮影分科会が設置されている。当時は、“撮影技術”そのものが学会活動の主流であり、その専門性について深く追求する必要性がなかったことが伺える。
しかし、1970年代にCT(computed tomography)が、1980年代にMRI(magnetic resonance imaging)が登場し、モダリティの特徴を正しく理解し、最新技術を臨床で活用していくための情報共有の場として、撮影部会の重要性が再認識されている。その後も乳房撮影ガイドライン普及班や一般(単純撮影、IVR、超音波検査、骨密度検査、消化管透視、救急など)・CT・MRの分科会を配し、体制を変えながら多くのモダリティについて取り扱う部会として活動している。
具体的には、セミナーの開催、学術大会時にシンポジウム等の企画立案そして運営、市民公開シンポジウムの企画と開催、叢書の発刊など、本学会の中枢を担う重要な活動だと自負している。
理事会では、会員にとって専門部会がより身近なものとなり、そして共に学び、共に考え、日々の研究活動や日常の臨床業務をより良いものにしていただきたいと考えている。そこで、専門部会への入会を促進することを目的とし、2022年3月1日から専門部会費を無料(複数入会は有料)とした。(詳細は、https://www.jsrt.or.jp/data/news/50062/

今後も、「会員にとって魅力のある撮影部会」、「臨床に役立つ放射線技術学の確立」を目指し、数多くの情報が届けられるよう、委員一丸となって取り組んでいきますので、ぜひこの機会に撮影部会の会員にご登録ください。

撮影部会長 中前 光弘
地方独立行政法人 りんくう総合医療センター
(2023/05/10)