『人は誤りを犯す』

 この言葉は全ての人に当てはまります.この考えを前提として,われわれは日常の診療にあたることが必要です.安全な医療を提供するためにはチームを形成し,医療安全に取り組むことが重要であり,チーム内のコミュニケーション,チームを形成する一人ひとりに求められるリーダーシップやフォロワーシップの資質などのノンテクニカルスキルは,これからの医療安全を語る上で必要なスキルと言えます.加えて,刻一刻と変化する状況の中で医療の安全性を高い水準に保つためには,チームと個人のレジリエンス(柔軟性,弾力性,しなやかさ)も必要です.また,医療の安全性を高めるものは人だけではありません.現代医療の高度化に伴い医療のIT化が進んだ今,医療情報システムは診療に欠かせないものであり,医療の安全性を向上させるツールとなり得ます.
 本セミナーでは,より安全な医療を提供するために必要なこれらの知識について理解を深めることを目的としており,さまざまな『安全文化』の取り組みから,われわれの放射線診療に活かせる話を講演していただく予定です.同僚をお誘い合わせのうえ,奮ってご参加いただきますよう宜しくお願いします.

テーマ 『医療安全』
日時 平成26年10月26日(日) 9:50~16:40
会場 大阪医科大学 臨床第2講堂
〒569-8686 大阪府高槻市大学町2-7  TEL 072-683-1221
募集人数 150名(申込み多数により参加いただけない場合には連絡します.)
参加費 会員 2,000円  非会員 4,000円
申込期間 平成26年9月1日(月) ~ 9月28日(日)
申込方法 近畿部会ホームページの参加申込フォームよりお申し込みください.
問合先 E-mail sciences@jsrtkinki.jp
URL:近畿部会ホームページ http://www.jsrtkinki.jp/
プログラム
9:50~10:00 開会挨拶
10:00~11:00 『患者と医療チームの安全を支えるノンテクニカルスキル』
  大阪大学医学部附属病院 中島 和江
11:10~12:10  『医療安全への取り組み:中央サービス部門である麻酔科の視点から』
  和歌山県立医科大学附属病院 水本 一弘
13:20~14:20 『リーダーシップとリスクマネジメント』
  日本航空機操縦士協会 小林 宏之
14:30~15:30 『新しい安全文化の考え方とレジリエントな安全マネジメント』
  立教大学 芳賀  繁
15:40~16:30 『医療情報が果たす役割』
  大阪府立成人病センター 川眞田 実
16:30~16:40 閉会挨拶
  ※ プログラムが変更になることがありますので,最新の情報は近畿部会ホームページにてご確認ください.