医療情報システムが普及するなか,診療情報の利活用や,情報システムを用いた地域連携,臨床研究の取り組みが新たに始まっています.医療機関を超えた枠組みで診療情報を共有・活用するためには,標準化されたマスタの存在が検査内容や統計の一貫性を担保するために非常に重要であり,「HIS, RIS, PACS, モダリティ間予約,会計,照射録情報連携指針(JJ1017)」は放射線領域における標準マスタとしての役割が期待されています.
 一方,東日本大震災から5年が経過しましたが,大規模災害を想定したシステム構築・運用の対策を行っている医療機関は非常に少ないのが現状です.「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」(厚生労働省)では,事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)の作成を必須としており,BCPへの対応が多くの医療機関にとっての課題となっています.
 今回,医療情報部会では厚生労働省標準規格であるJJ1017,事業継続計画(BCP),DICOMの最新状況への理解を深めるために,「みて」・「きいて」・「ふれる」 実践セミナーを3期目のPACS Specialistセミナーとして企画しました.これから医療情報管理に携わる方から実務経験者まで,広く,多くの皆様のご参加をお待ちしています.

日時 平成28年6月18日(土) 10:00~17:45
会場 北海道情報大学 札幌サテライト
札幌市中央区北3条西7丁目1-1 緑苑ビル4階
http://www.do-johodai.ac.jp/guidance/sapporosatellite.php
募集人数 約30名(申込者人数に達した場合は申し込み期間に関わらず募集は終了させていただきます.)
参加費 会員 6,000円  非会員 12,000円  当日,集合時に徴収します.
※会員の方で医療情報部会にも入会されている方は会員価格からさらに1,000円引きの会員特典価格:5,000円にて受講できます.
参加資格 実習において表計算ソフト(エクセル)を使用しますのでPCを持参できる方.
医療情報技師育成ポイント: 3点
医用画像情報専門技師更新ポイント: 15点
      
申込期間 平成28年4月22日(金)10:00 ~ 6月13日(月)17:00 ※申込期間を延長しました!
申込方法 【こちらの申込フォーム】よりお申し込みください.
   
E-mailアドレスは,必ず連絡可能で添付文書が受取れるアドレスを正確に ご記入ください.
セミナー当日までの連絡は全てメールで行います.
お願い 申し込み後,5日以内に返信のない場合は電話にてご確認ください.
宿泊等が必要な方は,ご自身での確保をお願いします.
問合先 北海道科学大学 担当者 谷川 琢海 (タニカワ タクミ)
E-mail pacs_sps_jsrt@rad.hosp.tohoku.ac.jp
TEL 011-676-8523
     
プログラム
 9:50~10:00 開講式
10:00~10:45 これならできるJJ1017-解決!コード作成の問題点-
10:45~12:30 実践JJ1017(実習形式)-頻用に無いコードを作成してみよう-
13:45~14:45 DICOM Update
14:45~15:30 はじめてみませんかBCP-医用画像部門システムを中心に-
15:45~17:30 実践BCP(実習形式)-グループ討論とBCPの作成-
17:30~17:45 総括・閉講式
テキスト JJ1017コード作成マニュアルとコードマスタを配布します.
     
後援 一般社団法人 日本医用画像情報専門技師共同認定育成機構