日本放射線技術学会は日本医学物理学会と共同で,2016年7月20日付で,英語論文誌Radiological Physics and Technology(以下RPTと省略)Vol.9 No.2を発刊しました.前回ご案内しましたように,RPTは今年度からはアジア-オセアニア医学物理学会連合(Asia-Oceania Federation of Organizations for Medical Physics :AFOMP)のオフィシャルジャーナルとして,海外の研究者の方々にも幅広く購読されるようになりました.ここでは,それらの概要を報告するとともに,2017年から実施される年4回の発刊について説明し,あわせて,会員の皆様の積極的かつ継続的な論文投稿をお願いします.

1.RPTの年4回発刊に関して
   RPTは2008年の発刊以来,年に2回の発刊を行ってきましたが,論文採用確定後から出版までの期間の短縮と,RPTのインパクトファクター取得に向けた取り組みの一環として,2017年のVolume 10から,年に4回の発刊(発刊月:3月,6月,9月,12月)として,よりタイムリーな形で論文を掲載することになります.なお,年に4回の発刊に伴い,現在行っている最新号のフリーアクセス(非会員の方を対象)は,2017年末をもって廃止となります.
   
2.オンラインジャーナルの閲覧について
   RPTはオンラインジャーナルとしてインターネットを通じて電子版で公開しています.オンラインジャーナルは,個々の論文がアクセプトされるごとに迅速にオンラインで公開され,最新の論文を世界中から閲覧できる仕組みとなっています.会員専用ページから閲覧できますのでご活用ください.
 なお,会員はRPTオンラインジャーナルのすべてを無料で閲覧できます.非会員は一部を除き有料です.
 
3.冊子体の希望者配布について
   Vol.7 No.1(2014年1月20日発刊)から希望者にのみRPT冊子体を配布しています.
   冊子体を希望される方で未だ手続きされていない方は,3月5日までに会員専用ページから手続きしてください.次号Vol.10 No.1(2017年3月20日発刊)から送付させていただきます.なお,配布希望者はこれまでどおり追加費用なしとします.
   
4.投稿のお願い
   RPT Vol.9 No.2は皆様の積極的な投稿のお陰で,論文21編,全176頁で構成されています.2017年3月20日発刊のVol.10 No.1に向けても,ぜひ多くの方々からの投稿をお願いします.
   RPTへの投稿は学会ホームページの「学会誌・論文投稿」⇒「Radiological Physics and Technology」⇒「オンライン論文投稿」から行ってください.なお,下記の「二重投稿の禁止について」にご留意ください.
   
重要 投稿前の英文の校閲: すべての原稿は,投稿前に,必ず,ネイティブスピーカーあるいは英文校閲の専門家による英文の校閲を受けてください.編集委員会が英文の校閲を受けていない原稿であると判断した場合にはリジェクトされる場合があります.英文の校閲に関しては大塚昭義英語論文助成金(下記5.)もご利用ください.
   
重要 共著者の責任: Radiological Physics and Technologyへ投稿する原稿は,共著者全員による内容の確認が必要です.論文の内容を把握していない方や研究に寄与がなかった方のお名前を著者リストに入れないでください(参考記事:学会ホームページ「学会誌・論文投稿」⇒『科学論文における共著者の責任』).投稿後にSpringer社から共著者全員に共著者であることの意思確認等を行います.期日までにお返事をいただけない方は自動的に共著者から外れますのでご注意ください.
   
5.大塚昭義英語論文助成金について
   本学会の編集委員長を永年務められた故 大塚昭義会員からの寄付金を受け,RPTへの投稿前に実施する英文推敲費用の一部を助成します.希望される会員は学会ホームページの「学会誌・論文投稿」⇒「Radiological Physics and Technology」⇒「大塚昭義英語論文助成金について」に掲載の要項をご参照のうえ申請してください.

 

二重投稿の禁止について
 同じ内容の論文を2つの学術雑誌に投稿する,いわゆる二重投稿は,学術雑誌と著者の権威を傷つけ,また,信頼性を著しく損なう行為です.従って,英語論文誌「Radiological Physics and Technology」でも,雑誌末尾の“Instructions for authors”に明記された,二重投稿についての注意(下記)を遵守し,二重投稿が生じないようご留意ください.
「すでに他の学術雑誌に掲載された論文,さらに,他の学術雑誌に投稿中,もしくは投稿予定の論文と,実質的に同じ内容の論文を,RPTに投稿してはならない.実質的に同じ内容の論文とは,英語および日本語を含む他の言語で書かれた論文も該当する.」