近年,様々な機能を搭載した核医学装置が登場しています.その中でも空間分解能補正に関しては,核医学装置メーカ全社から提供され臨床現場で使用される機会が増えています.また,SPECTにおいても定量化に向けた動きが進んでおり,骨シンチ検査における病変部の定量計測技術などが登場しています.最新のSPECT/CT装置では,新たな再構成法と共にCT情報とSPECT情報を高度に融合させ,より鮮明な画像を得ることが可能となっています.一方で,その使用法や得られる画像については議論が絶えません.また,使用するメーカによっても特性が異なり術者は良く理解して使うことが求められています.そこで今回,3台の装置(2検出器×2台,3検出器×1台)を用いて空間分解能補正の原理,特性などについて正しい理解と運用を行うための研修会を企画しました.初めに講義にて高空間分解能画像の原理,コリメータ開口補正付再構成法の特性について学びます.次に実技を組み合わせた研修として,ファントムの作成,撮像,および解析ソフトウェアを使用したデータ解析を行います.座学と実技を組み合わせた技術研修から,各装置の特性や空間分解能補正に対する理解を深めていただきたいと思います.皆様のご参加をお待ちしています.

 

日時 平成28年11月19日(土)~20日(日)
会場 東邦大学医療センター大森病院 5号館・7号館
    〒143-8541 東京都大田区大森西6-11-1
募集人数 20名程度(申し込み多数の場合は,地域および施設を考慮し選考させていただくことがあります.)
受講費 会員   12,000円(核医学部会に入会されている方は11,000円
    非会員 24,000円(いずれもテキスト代等含む,当日徴収)
    核医学部会に入会されている方は受講費が1,000円割引されます.これを機に核医学部会への入会も併せてよろしくお願いします.
     
研修内容 【1日目 11月19日(土)】
   
午前:
   講義1 「SPECT・CT装置における定量計測技術,高分解能画像について」
  講義2 「核医学装置の空間分解能について ~3DOSEM,Gaussian filter,Gibbs artifactの効果とは~」
  講義3 「技術研修会の実習方法とその目的」
午後:
  ファントム実験およびPC演習
【2日目 11月20日(日)】
午前:
  PC演習
  特別講演 「臨床医が考える核医学検査に求める画像とは」
午後:
  グループディスカッション
  プレゼンテーションおよび総括
     
申込方法 核医学部会ホームページからエントリーしてください.
申込期間 平成28年9月7日(水)~10月31日(月)
携帯品 演習にはノートパソコン(OS:Windows XP以上,Excel)が必要になります.PCの貸し出しはしておりませんので,ご了承ください.またマウスを持参していただくことをお勧めします.
     
問合先 千葉大学医学部附属病院 核医学検査室 飯森 隆志
TEL 043-222-7171  内線 6307,PHS 72867
E-mail iimori@chiba-u.jp
その他 本研修会受講による核医学専門技師認定機構の単位認定は30ポイントになります.