かねてからお知らせしていました公益社団法人への移行がついに実現しました.平成23年2月7日に内閣府から答申書が公開され,2月18日に認定を受け,3月1日に移行登記を完了しました.現在は晴れて「公益社団法人 日本放射線技術学会」です.
 思い返しますと,平成18年3月に「公益法人制度改革関連3法案」が閣議決定され,同年5月に通常国会において法案が成立し,平成20年12月1日から施行され,新制度に移行しました.これまでの公益法人は特例民法法人として,法律施行日(平成20年12月1日)から5年以内に新制度に移行しなければなりません.選択肢は三つ,一般社団法人になるか,公益社団法人として申請して認可を受けるか,解散するかです.三つ目の選択肢はあり得ませんが,本学会も一般社団法人になるか,公益社団法人の取得を目指すか,理事会でも議論になりましたが,昨年1月の第5回理事会で,公益社団法人の取得を目指すことを理事一同で確認し,学会として一丸となって努力してまいりました.昨年4月の春の総会で承認していただきました定款について,内閣府から種々修正が入り,秋の仙台での秋季学術大会時に臨時総会を開催し,修正案を承認していただきました.その後,代議員選挙を行い,理事選挙も終了し,この度の公益社団法人認可となった次第です.
 いよいよ新生公益社団法人日本放射線技術学会の誕生です.今年の春の総会までは旧役員で引っ張ってまいりますが,春の総会で新しい執行部にバトンタッチいたします.会員の皆様にはこれまで様々見守っていただきありがとうございました.これからは新しい執行部をよろしくお願いいたします.
 公益社団法人は一般社団法人に比べていくつか税制面等で優遇されています.また,個人や他の団体からの寄附に対して,これまで寄附をされた個人や団体は別途相当額の税金を納めなければならなかったのですが,これが免除されます.本学会は会員の会費とともに多くの方々の寄附で会を運営しています.その方々への少しでも恩返しになればと思います.そして,何よりも大きなことは,本学会の事業が公益として認められたということです.これは自負してよいと思います.この公益法人の資格は毎年見直されます.今後,公益社団法人の名前に恥じない活動を進めていくことが本学会の使命の一つとなります.どうか会員の皆様,そして役員の皆様,ご協力をお願いいたします.