病院・クリニックにおいてRISやPACSの普及が進むなか,幅広い方々が医療情報関連の業務に携わるようになりました.しかし,情報システムの構築は容易でなく,技術・運用・法律を含めた多岐に渡る実践的な知識と技術,経験が求められます.
 そこで今回,放射線部門で情報システムの構築・運用・管理に実際に従事される方,あるいはシステム構築に関して意思決定を行う立場の方を対象として,情報システムの構築論をまとめた叢書を刊行することになりました.
 本書では,放射線領域におけるシステムの概要,情報システム構築の進め方と要求書の書き方,標準規格や標準マスタの利用方法,セキュリティおよび各種ガイドラインについて解説しています.RISとPACSに必要な機能について紹介しており,特にRISについては診断部門だけではなく治療部門,核医学部門も含めた構成になっています.巻末には現場の生の声として,過去の医療情報分科会雑誌に収められた,医療機関でのシステム構築の実体験をインタビュー形式で収載しています.医療情報システム構築・管理を行う実務者向けに知識と技術を広範囲に網羅した本書を,日常の業務の一助としてぜひご活用ください.

 

書名 放射線医療技術学叢書(29)「放射線部門における情報システムの構築」
企画 医療情報分科会
頒布価格 2.000円(消費税込,送料学会負担)
この叢書は,関連する企業の協賛をいただき,その広告料をもって頒布価格を安くすることができました.
主要内容
第1章 放射線部門における情報システムの概要
第2章 情報システム構築の進め方と要求仕様書の書き方
第3章 放射線情報システム(RIS)の構築
第4章 医用画像管理システム(PACS)の構築
第5章 情報システム構築事例
発売日
平成23年10月4日
購入方法 本会ホームページ”出版物“よりお申込みください.
問合先 学会事務局書籍担当  E-mail blaetter@jsrt.or.jp