杜下淳次,白石順二,藤田広志,桂川茂彦,大塚昭義,
小寺吉衛,川村義彦,山田勝彦,土井邦雄
学会での口述発表は、学会誌の論文発表と同様に、学会にとっては最も重要な行事の一つです。学会発表の内容のレベルは、学会のレベルを反映していると言っても過言ではありません。そこで、より良い学会発表をするために努力することは、大きな意味のあることと思われます。
学会発表に至るまでには、かなりの時間をかけて研究の構想を練り,データを収集し、それらの結果を分析する作業があります。発表では、聴衆に対して限られた時間内に、重要な結果を理解してもらわねばなりません。このとき、研究内容を正確に知っているのは、研究に関わった人達だけです。つまり、ほとんどの聴衆は、何をどこまで明確にした発表なのかを詳しくは知らないので、分かりやすく説得力ある発表を行うように心がけることが重要です。そのためには、短い発表時間内に、聴衆とうまくコミュニケーションがとれるような、工夫した発表をする必要があります。
例えば、短い時間内に研究で得た結果のすべてを示そうとする人がいますが、これは決して良い方法とはいえません。むしろ、重要な点だけに絞った内容を、簡潔なスライドを用いて発表することの方が大切です。より詳細なデータは、論文にするときに示せばよい場合がほとんどです。このように少し工夫すれば、発表後、活発な質問や貴重なコメントを聞くチャンスも増えます。
しかし、残念ながら、すべての研究発表のスライドが見易く、さらに、内容も理解しやすいように工夫されているとは思えません。発表のための十分な準備(リハーサルも含めて)をする事は、論文にまとめるときにも役に立ちます。そこで、学会発表をより良くするためのガイドラインを以下に示します。
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