本学会では,学術委員会の下に学術研究班を設置し,放射線技術学に関する研究の推進と啓発を行なっています.この学術研究班は,個人で研究するには困難な研究課題について全国からエキスパートを募り共同研究を通じて成果を上げていただくために編成されます.申請区分は,学術委員会から提示するテーマに添った研究(A)と,従来からの一般研究(B)(放射線技術学に関連しており,個人で研究を行うには困難であり,社会や会員に対する寄与が認められる研究)が設けられています.
2020年度の申請区分(A)のテーマは;
「医療放射線の適正管理に関する研究」と「放射線技術科学におけるビックデータ活用に関する研究」の2つです.
活動期間は,すべて2020年5月から2022年1月です.(A)区分は最大80万円3~4班,(B)区分には最大50万円4~6班の活動費と採用を予定しています.応募研究課題の採否および活動費は,申請書の研究内容および執行計画を学術委員会で精査し審議のうえ決定します.(A)区分に採用されなくとも(B)区分で採用する場合もあります.
学術調査研究班の活動成果は,2021年度の秋季学術大会で発表するとともに,本学会誌または英語論文誌に学術論文として投稿していただくことが原則となっています.また,学術研究班申請書と共に,誓約書の提出が必要となります.
本学会の学術活動のリーダーシップを担う将来有望な研究者の皆さんからのご応募を期待します.
○ 応募条件 | ||
(1) | 申請区分Aへの応募に関しては,班長以外の班員に非会員が含まれていても可としますが,申請区分Bの研究班に関しては,原則として,班員はすべて会員で構成すること.班長・班員は会員・非会員に関係なく,全員が申請前に本学会の会員システムRacNeに登録してください(非会員はシステムユーザーで登録). | |
(2) | 班研究に関して,本学会の倫理規定に準じた適正な倫理対応がなされていること. | |
(3) | 研究班の活動期間は2年間とし,その活動成果を活動2年目の秋季学術大会で報告するとともに,活動終了後,速やかに(1年以内に)本学会雑誌または英語論文誌(Radiological Physics and Technology:RPT誌)に学術論文として投稿すること.但し,上記を満たすことが困難な場合は,学術研究の結果を会員が共有できる形態(本学会ホームページでの公開など)での報告も可とします. | |
○ 応募書類 | ||
応募書類は,申請用紙と誓約書をダウンロードし,必要事項をすべて記載の上,電子メールへの添付書類で学会事務局に申し込んでください.. | ||
○ 応募締切: 2019年9月15日(日) | ||
○ 応募先: 公益社団法人 日本放射線技術学会 事務局 E-mail office@jsrt.or.jp |
2019年度採用分の研究課題と班長
【申請区分(A):「放射線技術科学分野と他分野との融合研究」と「放射線技術学に関連した機械学習による研究」】
区分
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研究課題
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班 長
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A
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1. Artificial Intelligence技術を用いたVMAT治療計画の臨床応用に向けた多施設研究 |
門前 一 |
2. 超高磁場MR装置を用いた脳微細構造測定および脳代謝計測精度の多施設間比較に関する研究 |
齋藤 茂芳 |
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3. 獣医学分野との放射線治療画像解析を用いた生物学的評価検討 |
田辺 悦章 |
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4. 放射性医薬品の適正管理に関する調査研究 |
横塚 記代 |
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5. 核医学画像における機械学習を用いた散乱・減弱補正システムの開発:デジタルモデルを用いた検討 |
菊池 明泰 |
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B
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1.IVR装置間の皮膚線量計測と線量分布計算による被ばく線量の定量的評価 |
荒木 不次男 |
2.MRI検査におけるアイメイクなどの化粧品が画像と人体に及ぼす影響に関する調査研究 |
星 由紀子 |
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3.タウPETイメージングの標準的撮像法の確立を目的とした多施設共同研究 |
我妻 慧 |
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4. ディジタルブレストトモシンセシスに関する不変性試験項目の確立 |
篠原 範充 |
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5. マンモグラフィ読影におけるカラー表示の病変検出能 |
伊藤 光代 |