大会長挨拶

第41回日本放射線技術学会秋季学術大会
Power to the people 地方の底力 ~安全と安心の技をみがく~

大会長 橋田 昌弘

hashida 第41回秋季学術大会を平成25年10月17日~19日の会期にて福岡市で開催します.大会テーマを「Power to the people 地方の底力 ~安全と安心の技をみがく~」としました.経済の低迷が長引き,そのうえ2011年の東日本大震災と,日本の元気が失われている気がします.放射線診療の分野でも,大きなトピックスが少なく活気がなくなっているようです.そこで,テーマにPower(活力)を付け,モチベーションアップをはかり,皆様や学会に大きな力が生まれることを願っています.この大会が,その契機になることを期待しています.
 学術研究に国境はないと言われますが,現実には地域格差が存在します.ただし,地方ならではの特色,特長も持っています.秋季大会は8部会を回り,今回8年ぶりに九州で開催します.この機会に,活発な討論のもと,有用な情報を九州(福岡)の地から発信できればと思っています.
 最終日(19日)の午後には,放射線防護分科会(五十嵐分科会長)のご支援,ご協力のもと,「今を問う -私たちの暮らしと医療被ばく-」のテーマで市民公開講座を予定しています.福島第一原発の事故以来,福島から遠い九州でも,放射線に関して市民の方々の関心が高まっています.本学会の責務としても,市民の方々に正しい情報を提供し安心していただくことは重要と考えます.
 皆様の多くの研究発表と大会への参加をお待ちしています.福岡でお会いできることを楽しみにしています!