大会長挨拶

第45回日本放射線技術学会秋季学術大会   

医療安全を科学する

大会長 上田 克彦

     

 第45回秋季学術大会は平成29年10月19日(木)~21日(土)の3日間,広島国際会議場にて開催の予定です.大会のメインテーマは「医療安全を科学する」としました.本学会員の多くは医療施設に勤務する診療放射線技師であり,診療の場面で遭遇する疑問や問題を解決するため様々な分野で多くの研究論文を投稿しています.現在,医療現場で求められている大きな課題のひとつは医療安全です.多くの放射線技術研究には,医療における安全に関連した内容を含んでいますが,これまで以上に多くの論文を創出するため,医療安全を新しい研究領域と考え本テーマとしました.したがってテーマ内の,「科学する」は,「論文にする」と読み替えていただきたいと思います.第45回秋季学術大会をきっかけに,医療安全に関する取組がSeedsとなる研究論文が多数創出されることを願っています.
 さて,広島は,世界ではじめて原子爆弾に被災した街として認知され,放射線に関する世界的な会議が数多く行われています.昨年オバマ前大統領が訪問されたことで,さらに世界に知られる存在となり,ますます海外からの訪問者が多くなってきました.会場となる広島国際会議場は,オバマ前大統領が訪問した広島平和公園内に位置しています.
 また,広島には,原爆ドームと厳島神社(宮島)というふたつの世界遺産があります.厳島神社は,世界でも類のない水上神殿であり,その舞台で舞う蘭陵王(らんりょうおう)をポスターにデザインしました.
 皆様にたくさんの感動を味わっていただけるよう,実行委員会として様々な企画をたてています.「広島」へ多くの皆様にお越しいただき,様々な研究について議論していただけますことを楽しみにしています.