部会長挨拶

2019年4月29日第2回理事会にて白石代表理事より,撮影専門部会の「部会長」を指名いただきました。梁川前部会長からバトンを引き継ぎ,「平成」最後かつ「令和」最初の部会長として,皆さまの記憶に残る存在になれればと思っています。よろしくお願いいたします。
「日本放射線技術史(第二巻)第3章 日本放射線技術学会の歩み」によりますと、撮影部会は4番目の専門分科会として1983年に発足し,小川敬壽先生が初代分科会長に就任されています。当時は,単純撮影の技術論や問題点,血管撮影,消化管検査,断層撮影を中心に議論を深めてきましたが,1993年にMR,1995年にCTをワークショップのテーマに取り上げ,モダリティの多様化が進んでいます。
2015年には学会内の組織改編がなされ,分科会が『部会』と名称を変えることとなり,撮影部会内に「一般」(単純撮影,乳房撮影,救急撮影,消化管検査,IVR,超音波,骨密度検査など)「CT」「MR」の3つの分科会を設置することで,核医学以外のマルチモダリティに対応できるようになっています。
一方で1983年当初には無かったが,乳房撮影,IVR,CTやMRなど医師と共に,より専門性を高めるための学会が多様な活動を始め,そこでも多くの放射線技師が活躍しています。単一モダリティの専門性を探求することも必要であり,そのためには専門学会と共存していくことも重要だと考えています。しかし,「特定のモダリティ」に関する利点や欠点をマルチモダリティの観点や基礎学問(画像,計測,防護,医療安全)によるエビデンスに基づいて深く議論することも放射線技術学の向上のためには必要不可欠だと考えています。これが日本放射線技術学会の強みであり,撮影部会だからこそ,多様な専門性を活かして実践できると確信しています。
本学会に入っているのに専門部会に入る意味があるの?と言ったご意見をお聞きすることが少なくありません。各専門部会が,学会組織の求める役割や「令和」の時代に適った部会員の要求を見据えて,活動ができていれば,専門部会に入会していただく意義をご理解いただけるものだと信じています。
とにかく,撮影部会は日本放射線技術学会の原動力であり,それを支える13名の委員は多種多様な専門性を有し,学会場で誰よりも輝き学会員の憧れの存在であります。大いに活躍していただく場を作ることが私の最大の任務であり,それが遂行できれば更なる撮影部会の発展に繋がると考えています。
最後になりましたが,今後とも部会員の皆様方のご支援とご協力を賜りますようによろしくお願いいたします。
中前 光弘
奈良県立医科大学附属病院