現在の医療において放射線を用いた画像診断・治療支援はなくてはならないものですが,年々医療被ばくの増加が指摘されているのも事実です.近年各メーカーとも被ばく線量低減技術に力を入れ,各機器に搭載されていますが,私たちは本当にその特性を理解し適切に使用できているでしょうか.(機能を過信しすぎて)線量を下げ過ぎ,診断に影響するような画像を提供していないでしょうか.またその判断はどのように行っているのでしょうか.
 一方で技術や画質を重視するあまり,患者の立場から被ばくを考えることを忘れていないでしょうか.目に見えない放射線に怯える患者の不安を,私たちは的確に理解できているでしょうか.
 今回のセミナーでは,被ばくによる影響を再認識し,各メーカーの被ばく低減技術,各モダリティにおける現状と取り組み,放射線カウンセリング,そして診断する医師側から見た検査と被ばくと画質について講演を行っていただき,理解を深めることを目的としています.多数の皆様の参加をお待ちしています.

テーマ 『被ばく低減技術』
日時 平成26年7月5日(土)13:00~ 6日(日)11:45
会場 大和高原ボスコヴィラ
〒632-0251 奈良県奈良市針町3918  TEL 0743-82-5556
参加費
① 講演会+宿泊(1泊2食込)
会員   13,000円
非会員 19,000円
② 講演会(2日間共通)+夜学(夕食込)
会員  8,000円
非会員 12,000円
③ 講演会のみ(2日間共通)
会員  3,000円
非会員  6,000円
募集人数 宿泊あり 80名  宿泊なし 30名
 (申し込み多数により参加いただけない場合には連絡します.)
申込期間 平成26年5月12日(月)~ 6月8日(日)
申込方法 近畿部会ホームページのセミナー申込フォームよりお申し込みください.
問合先 E-mail sciences@jsrtkinki.jp
URL 近畿部会ホームページ http://www.jsrtkinki.jp
プログラム
【1日目】 「UNSCEAR2008のデータからみる医療被ばくの現状について(仮)」
浜松医科大学医学部附属病院 竹井 泰孝
  「各機器メーカーにおける医療被ばく低減技術」 
 
GEヘルスケア・ジャパン(株) 井下 裕之
(株)フィリップスエレクトロニクスジャパン 早坂 和人
シーメンス・ジャパン(株) 谷川  光
東芝メディカルシステムズ(株) 右近 弘栄
  「日常診療のための放射線カウンセリング(仮)」 
 
パナソニック健康保険組合 松下記念病院 小松 裕司
【夜 学】 グループワーク
「実践放射線カウンセリング~患者の不安にどう答えるか?(仮)」
【2日目】 「各モダリティにおける医療被ばく低減技術の実践」
   ・ 一般撮影部門 奈良県立医科大学附属病院 中前 光弘
   ・ CT部門  講師未定
 
 ・ 血管造影部門
大阪市立大学医学部附属病院 市田 隆雄
  「小児画像診断における被ばく線量と画質について」
 
国立成育医療研究センター 宮嵜  治
※ プログラムが変更になることがありますので,最新の情報は近畿部会ホームページにてご確認ください.