2000年代以降,医用画像からCFD(数値流体力学)を利用して,患者個々の血管内の血液の流れを3次元シミュレーションできる時代となりました.CFDとは,Computational Fluid Dynamicsの略であり,演算器を用いて流れ場を数学的に解く計算科学であります.機械業界でのCFDの利用は恒常化しており,自動車や航空機の設計を最適化する支援技術として用いられています.
 脳動脈瘤破裂予測において,これまでは治療の指標として動脈瘤の大きさのみでありましたが,脳動脈瘤の血行動態をシミュレートすることで破裂の予測因子となりうるかという研究が進んでいます.また冠動脈CTAにおける機能的血流予備能比(FFR-CT)においても,2016年12月に日本循環器学会より「FFR-CTの適正使用指針」が公表され,今後ますます臨床現場でCFDの利用が増えてくると予想されます.  
 今回,CFDの原理,各領域における臨床Dataとの比較など,CFDの「今」を理解し,今後CFDがどのように臨床利用されるのかについて,考える機会になればと思います.
皆様奮ってご応募いただきますよう宜しくお願いします.

 

テーマ 『数値流体力学(CFD)が導く新たなエビデンス~脳動脈瘤破裂予測と心臓FFR-CT~』
日時 平成29年9月30日(土) 13:30~17:30
会場 一般財団法人 住友病院 14階講堂
〒530-0005 大阪市北区中之島5丁目3番20号 
TEL 06-6443-1261
募集人数 80名
参加費 会員 1,000円  非会員 2,000円
      
申込期間 平成29年8月7日(月)~9月3日(日)
申込方法 近畿支部ホームページの参加申し込みフォームよりお申込みください.
問合先 E-mail  sciences@jsrtkinki.jp にお問い合わせください.
URL 近畿支部ホームページ http://www.jsrtkinki.jp/
      
プログラム
13:30~ 受付開始
14:00~ 開会挨拶,会場説明
14:10~15:10 数値流体力学(CFD)による心臓,脳血管障害の診断治療支援:現状と展望」
  イービーエム(株) 早稲田大学先端
生命医科学センター 八木 高伸
15:10~15:20 休憩
15:20~16:20 「脳動脈瘤におけるCFDの臨床応用」 
  紀南病院 辻  正範
16:30~17:30 「心臓FFRとFFR-CTの比較」
  岡山大学病院 三好  亨
17:30~  閉会挨拶
   
*プログラムが変更になる事があります.
 最新の情報は近畿支部ホームページにてご確認ください.