一昨年の福島第一原発事故による放射線の環境被ばくによって,医療による放射線被ばくも市民が大いに関心を寄せることになりました.放射線撮影技術において,被ばく線量の低減は有史以来のテーマであり,製造メーカの技術開発や放射線診療に携わる医療スタッフのアイデアや工夫によって被ばく線量が少なくなる努力が重ねられてきました.
 まず京都医療科学大学の大野和子先生に「医療被ばく」に対する考え方についての基調講演をいただき,続いて「線量最適化への取り組み」と題して6名のパネリストから各タイトルに添って話題提供をいただきます.今回のセミナーを通じて,まず正しい線量を把握すること,被ばく線量を減らすためにどのような技術や方法が可能か,そして画質はどのような基準で担保すればいいのか,更に医療スタッフは医療被ばくをどのように考え,どのように被検者に伝えれば最善なのかなど,基調講演とシンポジウムを通じて「医療被ばくと線量の適正化」について会員と市民に伝えられればと考えています.大いに参加していただきますようご案内します.

日 時: 平成25年8月31日(土) 13:30~16:30 
会 場: 京都府民総合交流プラザ 京都テルサ 第1会議室  TEL 075-692-3400
  京都市南区東九条下殿田町70番地 
  〇 JR「京都駅」八条口西口から南へ徒歩15分
  〇 近鉄「東寺駅」から東へ徒歩5分  〇 地下鉄「九条駅」4番出口から西へ徒歩5分
参加費: 一般 無料  会員 1,000円  非会員 1,500円
司 会: 公益社団法人日本放射線技術学会  理事 土`井  司(大阪大学医学部附属病院)
  公益社団法人日本診療放射線技師会 理事 児玉 直樹(高崎健康福祉大学)
プログラム: 基調講演「福島第一原発事故から医療被ばくを考える」(40分)
    京都医療科学大学 大野 和子
  シンポジウム「線量最適化への取り組み」(各15分×6)
   1)医療被ばくガイドラインの考え方  
    日本診療放射線技師会 諸澄 邦彦
   2)X線CT検査による被ばく  
    国立国際医療研究センター 村松 禎久
   3)血管撮影による被ばく  
    山梨大学医学部附属病院 坂本  肇
   4)核医学検査による被ばく  
    茨城県立医療大学 對間 博之
   5)医療被ばく低減施設の取り組み  
    市立横手病院 藤原 理吉
   6)医療被ばくに対する考え方  
   大阪府立急性期・総合医療センター 船橋 正夫

 

 

ポスター(PDF
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