PET検査の普及に伴い，どの施設でも同等の診断性能を担保させることを目的に，核医学関連学会にて様々なガイドラインが提示されています．その中でも，我々診療放射線技師に深く求められているのは画質の安定性であり，「がんFDG-PET/CT撮像法ガイドライン」をはじめ，「FDG-PET検査における撮像技術に関するガイドライン」やPET装置の性能評価法「JESRA X-0073*C」等が策定，整備されています．
　昨年11月に実施された第17回核医学技術研修会では，定員を超す応募をいただき，大盛況のうちに研修会を修了することができました．その一方で，定員による締め切りのため，涙を飲まれた方もいらっしゃるのではないかとお察しします．
　そこで本研修会では，第17回の研修会を踏襲して，上記ガイドラインに沿ったファントム試験および基礎的な性能試験を実践し，試験方法と試験結果の判定や，評価方法について理解するための内容を予定しています．会員の皆様には，本研修を受講することで，施設でお使いになられているPET装置の性能・特徴を理解するための方法を習得していただき，日常臨床における最適条件についての検討や新規薬剤等の撮像条件設定にも役立たせてくださればと願っています．
　定員制ではございますが，奮ってご参加いただきますよう，ご案内します．また，前回の研修会が関東（北里大学病院）で実施されたことを考慮し，今回は東北（東北大学病院）にて実施します．分科会担当者と実施会場が異なる初の試みであり，不手際があるかと思いますが，ご参加くださる皆様と力を合わせ良き研修会にしたいと考えています．積極的なご参加お待ちしています．
　なお，本研修会受講による核医学専門技師認定機構の単位認定は30ポイントになります．