現在,英語論文誌(RPT)に掲載された論文のabstractは無料で公開されます.また,RPTは年に2号発刊しますが,次の号が出版されるまでは,全論文が世界中に無料で公開されます.しかし,著者のご希望によってご自身の論文を,期限なしに,世界中の誰もが無料で見ていただくような設定が可能です.このような仕組みをオープンアクセスと言いますが,RPTを扱うSpringer社では,これを“Springer Open Choice”と呼びます.”Springer Open Choice”は,論文採択後に,著者に送信されるEメールに記載されたURLにアクセスし,“Springer Open Choice”を選択することで設定できます.その費用は2200ユーロです(約30万円).このオプションの設定によりオープンアクセスとして論文がオンライン出版された後は,変更と返金ができませんので,十分ご注意ください.

 通常の公開方法では,論文のcopyrightは日本放射線技術学会と日本医学物理学会に帰属するため,著者の方には著作権移譲手続き(copyright transfer)を行っていただきますが,Springer Open Choiceを選択した場合は,クリエイティブ・コモンズライセンスに準拠した公開となるため,copyrightは著者に帰属し,著作権移譲手続きも行われません.クリエイティブ・コモンズライセンスに準拠したオープンアクセス論文では,出典の明記さえあれば,転載や商用利用の自由が認められており,著作権者からの許諾も不要です.

 詳しくは以下のサイトをご覧ください.

○ Springer Open Choiceについて
http://www.springer.com/open+access/open+choice?SGWID=0-40359-0-0-0

○ クリエイティブ・コモンズライセンスについて
http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/