2011年3月11日の東日本大震災に伴い発生した福島第一原子力発電所事故により,放射線・放射能に関する国民の注目が急激に高まりました.そして事故から4年が経過した現在も,放射線・放射能に関する多くの情報が飛び交い,一部の誤った情報によって社会不安が広がっている状況が続いています.
 食の安全は,国民にとって最も関心の高い重要な課題であり,毎日食べている食品からどの程度放射性セシウムなどの影響を受けているのか,自分達の食卓の安全は守られているのかといった点が懸念されています.実際には,生産地での除染を含めた放射性物質汚染の低減対策に加え,基準値を超えた食品を流通させないためのモニタリング検査によって国民の食卓の安全は守られており,厚生労働省による調査でも,国民が日常の食生活から摂取する放射性セシウムが,食品衛生法の基準値や,自然の放射性物質(原発事故に関わらず摂取)と比べても少量であることが明らかとなっていますが,まだその点が十分に国民に理解されているとはいえない状況にあります.
 本講座は「放射線と食の安全」をテーマとして,食の安全について分かりやすく解説しつつ,放射線・放射能に対する正しい知識を伝え,理解していただくための機会を提供することを目的として開催いたします.

日時 平成27年10月10日(土) 13:00~16:30 
第43回日本放射線技術学会秋季学術大会時)
会場 金沢市文化ホール 
〒920-0864 石川県金沢市高岡町15番1号  TEL 076-223-1221 
参加費 無料
事前申込 不要
     
プログラム
総合司会 福島県立医科大学 大葉  隆
藤田保健衛生大学 鈴木 昇一
講演1 ここがポイント!放射線と放射能 ~医療での利用を含めて~
NTT東日本関東病院 塚本 篤子
講演2 食品に含まれる放射性物質 ~内部被ばくと外部被ばくは違うの?~
国立病院機構名古屋医療センター 広藤 喜章
講演3 放射線と食品のリスク ~食の安全を確保するためには~
国立医薬品食品衛生研究所 畝山智香子
     
後援
石川県,金沢市,石川県診療放射線技師会,石川県医師会,石川県看護協会,
日本医学物理学会,日本画像医療システム工業会,北國新聞社,北陸中日新聞,
NHK金沢放送局,テレビ金沢,北陸朝日放送,北陸放送,エフエム石川
     
問合先
公益社団法人 日本放射線技術学会 事務局
TEL 075-354-8989  FAX 075-352-2556  E-mail office@jsrt.or.jp

 

ポスター(PDF

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