近年、埋め込み型デバイスを留置した患者のMRI検査を実施する機会が増加しています。このような患者に検査を行う際には、磁場環境下でのデバイスの安全性を確認し、許容される使用条件の下で実施する必要があります。特に、条件付きMRI対応心臓ペースメーカーなどは検査実施に厳格な要件が存在するため、医療事故を起こさないための確認の重要性と診療放射線技師等の現場スタッフの責任が増大しています。

 「医療機器のMR適合性検索システム」は、熊本大学とメディエ社が開発し、国内に流通するデバイスを対象にMR適合性に関する情報を集約し、インターネットを通じて容易に検索・確認できるシステムです。全ての医療従事者は無料で利用可能です。

 この利用によって、医療従事者の確認の負担を軽減し、検査の安全性向上が期待できるため、MRI検査に携わる診療放射線技師等の会員に本システムを広く周知したいと考え、医療安全情報としてご紹介させていただきます。

 但し、本システムは参考資料であり、各施設の環境と医療安全ルールを鑑みた施設責任として利用ください。尚、疑義等一切に関しては企業にお問い合わせ下さい。