放射線診療において,放射線防護とはその根底を支える学問であり,放射線診療に携わるすべての人が,十分な知識を備えておく必要があります.また原発事故以降,一般の方の放射線に対する関心や警戒感は大きく増しており,医療現場でもその影響から派生したケースに時折遭遇します.しかし,放射線防護はとかく理屈っぽくてとっつき難いというイメージがあるのも事実で,そのあたりが放射線防護の勉強を始めようという方にとって,大きな障壁となっています.
そこで放射線防護分科会では,これから放射線防護を学びたいという方や,改めて放射線防護を学びたいという方を対象とした分かりやすい教育書として,放射線医療技術学叢書(31)「図解放射線防護ミニマム基礎知識」を発刊しました.本書では書名のとおり図を多く用いて,放射線防護について最低限知っておいてもらいたい知識が,分かりやすくそして親しみやすく記述されています.そのため,本書は診療放射線技師のみならず,医師・看護師・臨床検査技師・臨床工学技士・薬剤師等の放射線診療に関わる医療関係者,診療放射線技師養成学校の学生,さらには放射線教育を担当する中学・高等学校の先生方を対象とした,放射線防護に関する教育書として最適であると考えています.是非,多くの方々にご利用いただければと思います.

書名: 放射線医療技術学叢書(31)「図解放射線防護ミニマム基礎知識」
企画: 放射線防護分科会
頒布価格: 2.300円(送料学会負担),A4版,本文111頁
この叢書は,関連する企業の協賛をいただき,その広告料をもって頒布価格を安くすることができました.
主要内容:
第1章  放射線と放射能の基礎知識
第2章  内部被ばくと外部被ばく
第3章  放射線防護に関する世界・日本の考え方
第4章  医療放射線と防護
発売日: 平成24年9月30日
購入方法: 本会ホームページ“出版物” よりお申し込みください.
問合先: 学会事務局書籍担当  E-mail blaetter@jsrt.or.jp