小児股関節撮影の際の生殖腺防護の必要性については、これまでも長く議論されてきており、現場でも対応が分かれています。

2019年に米国医学物理士会(AAPM)および米国放射線専門医会(ACR)から、慣例として実施されてきた生殖腺防護は継続すべきではないという声明が発出されました。これに対して米国放射線技師会(ASRT)は、この声明を是認できない旨の声明が発出されるなど、専門職団体の間でも意見が分かれています。

我が国でも日本放射線技術学会(JSRT)が秋季学術大会開催中に実施したアンケートにおいて、一般撮影の防護に学会等の指針が必要と考えている会員が大半を占めており、学会としての指針や提言等の発出が求められていることが明らかとなりました。

そこでJSRT防護部会では小児股関節撮影における生殖腺防護に関する検討班(班長 竹井泰孝、川崎医療福祉大学)を設立し、我が国の医療機関で実施されている小児の生殖腺防護の実態を把握することを目的としたWebアンケートの実施を立案しました。

なお、本調査研究は川崎医療福祉大学の倫理審査委員会で審査され、学長の許可を受けて実施しております(倫理承認番号 20-071)。

本調査にご協力頂ける場合には以下の【アンケートフォーム】をクリックしていただき、“アンケート調査への参加同意”をチェックいただいてからご回答くださいますようお願い申し上げます。

アンケートフォーム

今後の小児の医療放射線防護の発展に資するものですので、ご理解ご協力のほど、宜しくお願い申し上げます。

研究責任者
JSRT放射線防護部会 小児股関節撮影における生殖腺防護に関する検討班
班長 川崎医療福祉大学医療技術学部診療放射線学科 竹井泰孝