腰痛は日本の成人の90%がなんらかの機会に経験しておられ,病気・疾患の名称ではありませんが腰のあたりの痛みや張りなどで不快に感じる症状の総称です.国の調査では体に不調を訴える方の中で腰痛を訴える方はそのトップを保ち続けています.しかし,いつの間にか痛みを感じなくなったり,日常に支障のない程度の痛みであれば,そのまま放置されてしまうことも少なくありません.このように腰痛は軽視されがちなのです.
 腰痛は,原因が特定できたときに手術が必要なものと,手術が不要な原因が特定しづらいものがあります.さらに腰とはまったく関係のない疾患が腰痛の原因となる場合もあります.これらの情報はインターネットや情報番組で知ることも多いのですが,自分は大丈夫だろうと自己判断で腰痛を放置することが多く見受けられます.この背景には,腰痛を原因究明する重要性の認識の低さがあります.さらに腰痛の原因を探る際には放射線による画像診断が必要であるため,放射線を用いた検査の嫌悪感もあると思われます.
 この市民公開シンポジウムを通して,放射線を用いた腰痛時の検査法について解説し,腰痛の原因を究明することの大切さと,放射線を使った検査はどんな検査をするのかを理解していただくことで軽視される腰痛がなくなればと思います.また,万が一手術することになった時,放射線を使った検査がどんな役割を持つのか,経過観察にはどんな検査が必要なのかを理解していただければと思います.
 これらの検査に関わる診療放射線技師の役割に興味のある中高生にも参加していただき,帰宅後の夕食時や食後のリビングでご両親にシンポジウムで得た腰痛のヤバさを説いていただくことで今後の放置率が少なくなるのではと期待します.
 腰痛に対する知識を身につけていただき,まずは腰あたりに不快感を持たれる方々やご家族に腰痛時の受診の重要性が広く浸透する契機となることを切望するとともに,市民のみなさまに放射線業務に関する知識の理解に貢献できれば幸いです.
 数多くの市民のみなさまのご参加を心よりお待ちしています.

オンライン市民公開シンポジウムへの参加URL・QRコード

 

https://us06web.zoom.us/j/85109830586?pwd=TnFQZmZiZmZlZGlhcEZqaTVETEcvUT09

 

  

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    (10/27 最新版に更新しました)
日時 2021年11月14日(日) 14:00 ~ 17:00(予定)
会場 オンライン(ライブ配信) ・オンデマンド配信もあります。
参加費 無料  
事前申込 不要  
プログラム 司会 徳島文理大学 山村憲一郎
りんくう総合医療センター 中前 光弘
   
第一部:腰痛を知ろう!(60分)
腰痛の原因と治療,付き合い方と予防法
  奈良県立医科大学整形外科教室 重松 英樹
第二部:診断のための画像検査と手術支援(120分)
  1)何度も撮って大丈夫? ~単純X線撮影手技と被ばく低減の手法~
  京都大学医学部附属病院 上間 千秋
  2)MRIで何がみえるの? ~検査の概要と診断のための画像~
  京都桂病院 池  和秀
  3)3Dで手術を応援! ~CTによる画像支援~
  奈良県立医科大学附属病院 間井 良将
  4)総合質疑・応答
後援 京都府,京都市,京都府医師会,京都私立病院協会,京都府放射線技師会,京都府看護協会,京都府栄養士会,京都府臨床検査技師会,京都府介護支援専門員会,KBS京都,京都リビング新聞社,京都新聞(予定含む)
連絡先 公益社団法人 日本放射線技術学会 事務局 
TEL 075-354-8989  FAX 075-352-2556