プログラム委員会では,魅力ある学会発表を促進する観点から学術大会において「テーマ」を設け,その趣旨に見合った演題の募集をおこなっています.採択された演題は,一般演題発表に比べ十分な発表時間(10分)と質疑応答の時間(5分)を設け,会員間の意見交換ができる構成にしています.
 第50回秋季学術大会では,下記3つのテーマを設定します.モダリティやジャンルを超えた研究成果の発表の場となりますよう,奮ってご応募ください.
 なお,詳細な募集要項については,3月号に掲載予定です.

 

テーマ1:「手術支援画像」
 CTや血管造影のデータから構築した3次元画像による手術支援画像は, 術前シミュレーションや治療方法の決定等において欠かせない情報のひとつとなっています. 適切な手術支援画像の提供は, 画像処理や撮影方法などの技術に加え, 術者とのコミニュケーションスキル, 装置の性能を最大限に引き出す能力など, 「心技体」の多くの要素の集大成によって達成されるものと考えテーマ演題のひとつとしました. モダリティや術式 (外科手術, 内科治療, 放射線治療等)に関わらず多様な演題の登録を期待します.

 

テーマ2:「被ばく管理」
 2020年4月に医療法施行規則の一部改正により医療被ばくの線量管理・線量記録が義務化されました.「記録」のツールとして線量管理ソフトを用いる施設もあれば,独自の方法で記録を残す施設もあります.これらはデータとして見える形で残るのでその確認は容易です.しかしながら,「管理」についてはその方法は各施設に委ねられており,何が正しい方法なのか判断に迷うこともあると思います.この「管理」の目的は医療被ばくの最適化であり,結果として被ばく低減につながります.本テーマ演題では,「管理」についてどのような取り組みを実施しているのか,そしてその成果について情報を共有し,最適化についてより具体的な議論ができる場となればと思います.皆様からのたくさんの演題登録をお待ちしています.