肺がんは,最新のがん統計において最も死亡数が多い癌腫です.一方,肺がんは早期発見・治療によって良好な治療成績が得られる病気でもあります.肺がん診断において,X線撮影,CT,PETなどの放射線画像検査はとても大切な役割を担っています.中でも最も身近な肺がん検診は,厚生労働省の指針で定められたがん検診のひとつで,放射線検査としては胸部X線検査が行われます.古くから健診で行われてきた胸部X線検査ですが,科学の進歩とともに肺がんの早期発見に役立ついろいろな技術が導入されています.また,胸部X線検査よりも早期に肺がんを検出可能なCTを使った肺がん検診CTを受ける人も増えてきています.肺がんの治療や外科手術の前に行われる造影剤を静脈に注射しながら行うCT検査では, 手術支援のための3次元の画像処理が可能となり血管や気管支などの詳細な情報は,安全で体に負担の少ない外科手術のためになくてはならない検査になっています.

 このように,検診から精密検査や外科手術を安全に行うためにさまざまな放射線画像検査が利用されています.しかしながら,既に2年以上にわたって世界中に猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の感染拡大にともなう受診控えによって,検診受診率が低下しているということがニュースで報じられています.がん検診の受診を見送ることはがんの早期発見が遅れ進行がんの割合を増加させてしまい,その後の治療の選択肢を狭めてしまうことにもつながります.

 この市民公開シンポジウムを通じて,肺がんの発見から精密検査,そして治療に至るまで各分野の専門家が解説し,放射線画像検査の役割とその重要性をより多くの皆様にご理解いただくとともに,新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって懸念される受診控えが少しでもなくなるように情報提供ができればと思います.

 また,これらの放射線画像検査に携わる診療放射線技師という仕事については,最近ではテレビドラマでも取り上げられています.興味を持っていただいた中高生にもぜひご参加いただき,今後の進路決定の一助としていただければ幸いです.

 肺がんを上手に診断し,治療することの大切さについての知識を身に着けていただき,市民の皆様やそのご家族が,肺がん検診を受けることの重要性をご理解していただくことに少しでも貢献できれば幸いです.たくさんの市民の皆様のご参加を心よりお待ちしています.

日時 2022年11月20日(日) 14:00 ~ 16:30(予定)
   

オンデマンド配信
日時:2022年12月15日(木)~2023年1月15日(日)予定
講演資料ダウンロード

会場 京都テルサ(京都府民総合交流プラザ)東館2階 セミナー室
    〒601-8047 京都府京都市南区東九条下殿田町70(新町通九条下ル)
参加費 無料  
事前申込 不要  
       
プログラム 総合司会 山村憲一郎(徳島文理大学)
    司会 高木 卓(千葉市立海浜病院)
    中前 光弘(りんくう総合医療センター)
    第一部:肺がんの画像診断と治療について(50分)
    千葉大学医学部附属病院 画像診断センター 遠藤 正浩
    第二部:診断のための画像検査と手術支援(100分)
    1)胸部X線画像による肺がん検診
    大阪公立大学医学部附属病院 宇都宮あかね
    2)肺がん死亡減少をめざして〜低線量CT肺がん検診の有用性〜
    森ノ宮医療大学 山口  功
    3)肺がんのCT検査技術の進歩と3D画像
    国立がん研究センター中央病院 瓜倉 厚志
    4)総合質疑・応答
       
後援 京都府,京都市,KBS京都,京都リビング新聞社,京都新聞,NHK京都放送局,京都府医師会,京都私立病院協会,京都府放射線技師会,京都府看護協会,京都府栄養士会,京都府臨床検査技師会,京都府介護支援専門員会(予定)
       
連絡先 公益社団法人 日本放射線技術学会 事務局  
TEL 075-354-8989  E-mail office@jsrt.or.jp