2023年よりRadiological Physics and Technology がImpact Factor (IF) を付与される

2008年に日本放射線技術学会と日本医学物理学会が共同で発刊を開始した英語論文誌Radiological Physics and Technology(以下RPTと省略)が,2023年よりインパクトファクター(Impact Factor: IF)が付与されることを前号でもお伝えしましたが,より一層のRPT誌の質を問われます.会員の皆様の投稿をお待ち申し上げると共に,RPT誌を皆さんで育てていただければと思います.
2022年12月15日付で,Vol.15 No.4を発刊しました.以前より案内していましたように,RPT誌は2017年から年に4回の発刊となっています.ここでは,いくつかのお知らせを報告し,あわせて,会員の皆様の積極的かつ継続的な論文投稿をお願いします.

1.オンラインジャーナルの閲覧について
 RPTはオンラインジャーナルとしてインターネットを通じて電子版で公開しています.オンラインジャーナルは,個々の論文がアクセプトされるごとに迅速にオンラインで公開され,最新の論文を世界中から閲覧できる仕組みとなっています.会員システム『RacNe(ラクネ)』から閲覧できますのでご活用ください.
なお,会員はRPTオンラインジャーナルのすべてを無料で閲覧できます.非会員は一部を除き有料です.
2.冊子体の希望者配布について
 希望者にのみRPT冊子体を配布しています.冊子体を希望される方で未だ手続きされていない正会員は,11月末日までに会員システム『RacNe(ラクネ)』から手続きしてください.次号Vol.16 No.1(2023年3月20日発刊予定)から送付させていただきます.
3.RPT誌の掲載内容を知らせるメール(Table of Contents Alert)の登録のお願い
 RPT誌を出版しているシュプリンガー・ネイチャー社では,RPT誌の発行時に,その内容をメールでお知らせしてくれるサービスを行っています.ぜひ,ジャーナルサイト(https://www.springer.com/12194)右側のSign up for alertsパネルから登録し,RPT誌に掲載される魅力的な論文の数々を見逃さないようにしてください.
4.Most Citation Awardについて
  RPT誌のインパクトファクター取得に向けた活動を促進するために,2016年度から,発行後2年の間に最も多く他のIFをもつ雑誌に引用された論文の上位3編に対して「Most Citation Award」を授与しています.例えば2021年4月の総会では,2018年にRPT誌に掲載された論文のなかから,2020年中に他の雑誌に掲載された数の多い上位3編に対して,Most Citation Awardが授与されました.Most Citation Awardには副賞として2万円($200)が授与されます.Most Citation Awardは,違う論文であれば,複数回の受賞も可能ですので,ぜひ,多くの方に論文を投稿していただき,この研究者として名誉ある賞に挑戦していただければと思います.
5.投稿のお願い
 RRPT Vol.15 No.4は皆様の積極的な投稿のお陰で,15編,全171頁で構成されています.今後,次々に発刊されるRPTに向けても,ぜひ多くの方々からの投稿をお願いします.
RPTへの投稿は学会ホームページの「学会誌・論文投稿」⇒「Radiological Physics and Technology」⇒「オンライン論文投稿」から行ってください.なお,下記の「二重投稿の禁止について」にご留意ください.
重要 投稿前の英文の校閲すべての原稿は,投稿前に,必ず,ネイティブスピーカーあるいは英文校閲の専門家による英文の校閲を受けてください.編集委員会が英文の校閲を受けていない原稿であると判断した場合にはリジェクトされる場合があります.英文の校閲に関しては大塚昭義英語論文助成金(下記6.)もご利用ください.
重要 共著者の責任Radiological Physics and Technologyへ投稿する原稿は,共著者全員による内容の確認が必要です.論文の内容を把握していない方や研究に寄与がなかった方のお名前を著者リストに入れないでください(参考記事:学会ホームページ「学会誌・論文投稿」⇒『科学論文における共著者の責任』).投稿後にSpringer社から共著者全員に共著者であることの意思確認等を行います.期日までにお返事をいただけない方は自動的に共著者から外れますのでご注意ください
6.大塚昭義英語論文助成金について
 本学会の編集委員長を永年務められた故 大塚昭義会員からの寄付金を受け,RPTへの投稿前に実施する英文推敲費用の一部を助成します.希望される会員は学会ホームページ「学会の活動」⇒「学術支援事業」⇒『大塚昭義英語論文助成金』に掲載の要項をご参照のうえ申請してください.
7.研究個別指導プログラム活用について
 本学会では,意欲があって研究に取り組みたいが,指導者や研究環境に恵まれない,また,学会発表はしているが,それをどのように英語論文にまとめれば良いのかわからない,等の研究に関する様々な悩みをお持ちの会員の方々が,少しでもレベルの高い研究指導を受けられるように,著名な研究者が個別指導を行う研究個別指導プログラムを実施しています.  2022年度は,RPT誌の前編集委員会副委員長でもある桂川茂彦先生(元帝京大学福岡医療技術学部教授)が個別研究指導員として,受講を希望される方のところに出向き,様々な研究に関する指導を行っています.この状況下でありますので,指導方法がWEBになる可能性もありますが,自薦他薦を問わず多数の応募をお待ちしています.RPT誌に論文を投稿したいけれど,まとめ方がわからないとお悩みの方は,ぜひ,このプログラムを活用してください.
二重投稿の禁止について
 同じ内容の論文を2つの学術雑誌に投稿する,いわゆる二重投稿は,学術雑誌と著者の権威を傷つけ,また,信頼性を著しく損なう行為です.従って,英語論文誌「Radiological Physics and Technology」でも,雑誌末尾の“Instructions for authors”に明記された,二重投稿についての注意(下記)を遵守し,二重投稿が生じないようご留意ください.
「すでに他の学術雑誌に掲載された論文,さらに,他の学術雑誌に投稿中,もしくは投稿予定の論文と,実質的に同じ内容の論文を,RPTに投稿してはならない.実質的に同じ内容の論文とは,英語および日本語を含む他の言語で書かれた論文も該当する.」