本叢書は日々の診療業務で重要となる乳房撮影の基礎的項目,撮影技術,品質管理などについて記載されている「叢書(14-4)乳房撮影精度管理マニュアル(改訂版)」 を10年ぶりにリニューアルし,現在多くの施設で導入されているディジタルブレストトモシンセシスの原理や品質管理,また,乳房撮影における診断参考レベル(Diagnostic Reference Level:DRL)の解説など新たな分野を加えて,世界的な動向と整合性を共有する充実した構成となっています.本叢書は,フルカラーページを採用し図や表も分かりやすい構成となり,臨床写真やポジショニング風景も見やすい工夫がされています.また,表紙にはピンクリボンのメインカラーであるピンク色を採用しました.

 マンモグラフィ技術講習会(検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師・医師)の主要テキストにも使用されている叢書(14)は初版から叢書(14-4)まで約29,000冊(年間800冊以上)と叢書の中でも最も頒布数が多いベストセラーとなっており,本叢書(39)も乳房撮影の知識普及,実践技術の向上に寄与することが期待されています.

 乳がん検診でのマンモグラフィの役割は,乳がん死亡率の低減に効果的であることが科学的にも証明されていますが,これは装置の進歩,撮影技術確立,日々の装置管理などの品質管理が基礎となっています.多くの受診者に対し,有用な診断情報を提供できるような精度の高い検査を行うためにも本叢書の内容は重要となります.日常診療における臨床現場から学生指導における教育現場まで,幅広くご活用ください.

 

書  名:放射線医療技術学叢書(39)「乳房撮影精度管理マニュアル」

企  画:撮影部会 乳房撮影ガイドライン普及班

頒布価格:1,500円(消費税込,送料学会負担),A4版,本文130頁
     この叢書は,関連する企業の協賛をいただき,その広告料をもって頒布価格を安く
     することができました.

主要内容:第1章:マンモグラフィの基礎
     第2章:撮影技術
     第3章:品質管理
     第4章:トモシンセシスの原理と品質管理
     第5章:マンモグラフィにおけるDRL(Diagnostic Reference Level:DRL)

発 刊 日:2023年2月28日 (4月1日販売開始)

購入方法:本会ホームページ “書籍ウェブショップ” よりお申し込みください.

問 合 先:学会事務局書籍担当  E-mail blaetter@jsrt.or.jp