この度,叢書40「実践IGRT」を発刊する運びとなりました.本書では,叢書33「放射線治療における位置照合とセットアップの実際」が発刊されてから8年が経過し,この間に進歩した新しい技術や新たに必要となった知識を盛り込み,叢書33をベースとして,より実践的にご活用いただけるよう具体的な実施例を加えた内容としています.叢書33の関連箇所と連携するよう本文中に記載していますので,ぜひ,叢書33とセットでご活用いただけたらと思います.

さて,本書の発刊のきっかけですが,IGRTにおける画像の一次照合等のタスク・シフト/シェアの推進の発出にあります.医政発0930第16号(令和3年9月30日発出)「現行制度の下で実施可能な範囲におけるタスク・シフト/シェアの推進について」において,「画像誘導放射線治療(IGRT)における画像の一次照合等」が,診療放射線技師の実施可能な業務として明文化され,診療放射線技師に求められる知識・責任が益々大きくなっています.一次照合の実施に関しましては,叢書33には含まれておらず,また新たな知識が必要となるため,本書では多くのページを割き,具体的なエラー例も含めながら解説しています.

また本書は,日本放射線技術学会(JSRT)の放射線治療部会と日本診療放射線技師会(JART)の放射線治療分科会の各メンバーが協働し,放射線治療に精通した部会員の経験と論文ベースのエビデンスの融合をコンセプトに執筆・編集を進めました.

今後,両団体において,本書を題材にセミナーを展開することを企画していますので,ぜひ,本書を手にとりセミナーにご参加いただきたく思っています.

 

書  名:放射線医療技術学叢書(40)「実践IGRT」

企  画:放射線治療部会

頒布価格:1,500円(消費税込,送料学会負担),A4版,本文222頁

この叢書は,関連する企業の協賛をいただき,その広告料をもって頒布価格を安くすることができました.

主要内容:第1章:IGRTを実践するうえで押さえるべき事項
     第2章:マージン算出の考え方
     第3章:IGRT画像照合の部位別実践ポイント
     第4章:IGRTの実施例紹介

発 刊 日:2023年12月15日

購入方法:本会ホームページ書籍ウェブショップよりお申し込みください.

問 合 先:学会事務局書籍担当  E-mail blaetter@jsrt.or.jp