本学会では,学術委員会の下に学術研究班を設置し,放射線技術学に関する研究の推進と啓発を行っています.この学術研究班は,個人で研究するには困難な研究課題について全国からエキスパートを募り共同研究を通じて成果を上げていただくために編成されます.申請区分は,学術委員会から提示するテーマに添った研究(A)と,一般研究(B)(放射線技術学に関連しており,社会や会員に対する寄与が認められる研究)が設けられています.
2025年度の申請区分(A)のテーマは;
「AIを用いた異分野融合研究」です.
活動期間は,すべて2025年5月から2027年1月です.申請区分(A)は最大80万円,申請区分(B)は最大50万円で,申請区分(A)と(B)で合計5~6班程度の採用を予定しています.応募研究課題の採否および活動費は,申請書の研究内容および執行計画を学術委員会で精査し審議のうえ,理事会で決定されます.申請区分(A)に申請されたものが申請区分(B)で採用される場合があります.活動費は申請額より減額される場合がありますが,減額されたことを理由とする辞退は認めておりませんので,その点をご了承の上,ご応募ください.
本学会の学術活動のリーダーシップを担う将来有望な研究者の皆さんからのご応募をお待ちしています.
○ 応募条件 | ||
(1) | 申請区分(A)への応募に関しては,班長以外の班員に非会員が含まれていても可とするが,申請区分(B)の研究班に関しては,原則として,班員はすべて会員で構成すること.班長・班員は会員・非会員に関係なく,全員が申請前に本学会の会員システムRacNeに登録すること(非会員はシステムユーザで登録). | |
(2) | 班研究に関して,本学会の研究倫理規程に準じた適正な対応がなされていること. | |
(3) | 研究班の活動期間は2年間とし,その活動成果を活動2年目の2026年度秋季学術大会で報告するとともに,活動終了後,1年以内に本学会誌または英語論文誌(Radiological Physics and Technology:RPT誌)に学術論文として投稿すること.上記を満たすことが困難な場合は,学術研究の結果を会員が共有できる形態(本学会ホームページでの公開など)での報告も可とする. | |
○ 応募書類 | ||
応募書類は,学会のホームページから申請用紙と誓約書をダウンロードして入手したものに,必要事項をすべて記載の上,電子メールへの添付書類で学会事務局に申し込んでください. | ||
申し込み手続きをする前に,学術研究班事業運用内規をご一読ください. | ||
○ 応募締切:2024年8月31日(土) | ||
○ 応募先: 公益社団法人 日本放射線技術学会 事務局 E-mail office@jsrt.or.jp |
2024年度採用分の研究課題,班長,2年間の活動予算承認額
【申請区分(A)のテーマ:「SDGsに関連する研究」「対話型AIの有効活用に関する研究」】
申請 区分 |
研究課題 | 班 長 | 2年間の活動 予算承認額 (千円) |
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B | 1 | 多施設共同研究に基づいた二極管・進行波リニアックの基準ビームデータの確立 | 米田 洋介 | 500 |
2 | 合成2Dマンモグラフィの画質と線量の評価による従来マンモグラフィとの比較に関する研究 | 後藤 由香 | 500 | |
3 | Dual-energy CTにおけるマイナスCT値物質における装置間測定精度の検証 | 西山 徳深 | 400 | |
4 | ポリマーゲル線量計による放射線治療計画検証の標準化に向けた多機関共同研究 | 臼井 桂介 | 500 | |
5 | Plastic Scintillatorを利用したオリゴメタスタシスに対する定位放射線治療の多施設間におけるトライアル試験の評価に関する研究 | 安藤 康晴 | 500 | |
6 | 安全な放射線治療装置立ち上げのための受け入れ試験と品質管理項目の適正化に関する検討 | 前田 貴彦 | 400 |