脊柱側弯症は,脊柱を正面から見た場合に左右に曲がっている状態をいい,軽度も含めると子どもの100人に1人に見られる疾患です.学校健診などで突然指摘されることが多く,診断,手術,手術後の経過観察など,長期間にわたって繰り返しの検査や加療が必要となります.しかし,患児およびそのご家族が,脊柱側弯症という疾患や検査・治療に関する正確な情報を得る機会は限られており,不安を抱くことも少なくありません.脊柱側弯症の発見,診断,治療には,医師,看護師,診療放射線技師の連携のみならず,患児およびそのご家族らが,脊柱側弯症という疾患や必要な検査,また,被ばくによるリスクに対する考え方など,正しい病識や知識を持ち,お互いに納得した形で診療を進めていくことが大切です.

この市民公開シンポジウムでは,側弯症患者およびそのご家族の不安に寄り添い情報を発信している医師をはじめ,自身が側弯症の治療を経験した看護師,そして診断に必要なX線検査や医療被ばく相談などリスクコミュニケータとしても活動を行う診療放射線技師らが,脊柱側弯症に関する情報を提供し,脊柱側弯症の正しい理解の促進を目的としています.多くの市民のみなさまのご参加をお待ちしています.

日時 2024年9月8日(日) 13:00 ~ 16:00
会場 TKPガーデンシティ京都 TEL 075-342-1533
〒600-8216 京都府京都市下京区烏丸通七条下ル東塩小路町721-1
         京都タワーホテル 7階
※京都タワーホテル正面入口突き当りのエレベーターで7階へお越しください。
アクセス  
参加費 無料 (どなたでも参加できます.)
事前申込 不要
プログラム 総合司会
    神戸常盤大学  保健科学部 診療放射線学科 木村 英理
    講演1「側弯症について
    富山大学大学院 医学薬学研究部 整形外科・運動器病学講座 関 庄二
    講演2「側弯症とわたし」
    側弯症患者と家族の会「ひまわりの会」より
    講演3「側弯症の患者さんのケア」
    富山大学附属病院 看護部 高橋 優芽
    講演4「側弯症の診断に必要なX線検査のはなし」
    富山大学附属病院 放射線部 酒井 葵
    講演5「X線の検査って大丈夫? – 安心して検査を受けていただくために 」
    川崎医療福祉大学 医療技術学部 診療放射線技術学科 竹井 泰孝
    質疑応答 
     
問合先 公益社団法人 日本放射線技術学会 事務局
TEL 075-354-8989  FAX 075-352-2556