2023年度のRadiological Physics and Technology にImpact Factor (IF) が発表されました!

昨年の6月28日にClarivate社から発表された2022年のJournal Citation Reportsにおいて,念願のImpact Factor(IF)を獲得した英語論文誌Radiological Physics and Technology(以下RPTと省略)ですが,今年の6月20日に2023年度のRPT誌のIFが公開されました.その結果,2022年度のIFの値は1.6でしたが,2023年度は0.1増えて,1.7となりました!今回はパンデミック間の2021年から2022年に増加した出版論文数が分母となり,同時に分子となる2023年の引用論文数が全学術出版分野において減少傾向となったため,全体的に昨年の数字よりIFを下げる雑誌が多い中にあって,RPT誌はよく健闘していると思われます.今後も,より高いIFが獲得できるように皆様からの優れた論文原稿の投稿およびRPT誌掲載論文の引用をよろしくお願いします.

 2024年12月20日付で発行されたVol.17 No.4に合わせて,ここでは,いくつかのお知らせを報告し,あわせて,会員の皆様の積極的かつ継続的な論文投稿をお願いします.

1.オンラインジャーナルの閲覧について
    RPTはオンラインジャーナルとしてインターネットを通じて電子版で公開しています.オンラインジャーナルは,個々の論文がアクセプトされるごとに迅速にオンラインで公開され,最新の論文を世界中から閲覧できる仕組みとなっています.会員システム『RacNe(ラクネ)』から閲覧できますのでご活用ください.
なお,会員はRPTオンラインジャーナルのすべてを無料で閲覧できます.非会員は一部を除き有料です.
2.冊子体の希望者配布について
   希望者にのみRPT冊子体を配布しています.冊子体を希望される方で未だ手続きされていない正会員は,2月末日までに会員システム『RacNe(ラクネ)』から手続きしてください.次号Vol.18 No.1(2025年3月19日発刊予定)から送付させていただきます.
 
3.RPT誌の掲載内容を知らせるメール(Table of Contents Alert)の登録のお願い
   RPT誌を出版しているシュプリンガー・ネイチャー社では,RPT誌の発行時に,その内容をメールでお知らせしてくれるサービスを行っています.ぜひ,ジャーナルサイト(https://www.springer.com/12194)右側のSign up for alertsパネルから登録し,RPT誌に掲載される魅力的な論文の数々を見逃さないようにしてください.
   
4.初期英文校閲サービスの移行について
   RPT誌では英語を母国語としない会員の皆様への支援を目的として,RPT誌に投稿された英語原稿については,無償で初期英文校閲サービスを実施してきましたが,2023年6月1日投稿分からは,JSRTのHPの会員サービス(RacNe)のMyページ(ログイン後の最初の画面)の会員専用コンテンツ内の「英語校閲サービス」で,各自が初期英文校閲を受けた上で,校閲後の原稿をRPT誌のジャーナル投稿・審査システム(Editorial Manager:EM)に投稿していただくように変更しました.この英文校閲サービスは,会員の皆様がRPT誌に論文を投稿するために設けたサービスですので,RPT誌以外の雑誌へ投稿される場合には利用できません.もし,このサービスを利用して英文校閲を行った原稿が3ケ月以内にRPT誌に投稿されなかった場合には,それ以後の利用を制限しますので,ご注意ください(このサービスの利用の詳細については本学会HPの「学会誌/Radiological Physics and Technology」の中の「英語論文誌(RPT誌)投稿用英語校閲サービスの利用方法」を参照してください(https://www.jsrt.or.jp/data/ronbun/).

5.投稿のお願い
   RPT Vol.17 No.4 は皆様の積極的な投稿のお陰で,16編,全145頁で構成されています.今後,次々に発刊されるRPTに向けても,ぜひ多くの方々からの投稿をお願いします.RPTへの投稿は学会ホームページの「学会誌・論文投稿」⇒「Radiological Physics and Technology」⇒「オンライン論文投稿」から行ってください.なお,下記の「二重投稿の禁止について」にご留意ください.
   
重要 投稿前の英文の校閲JSRTでは,会員の方からのRPT誌への投稿に関しては初期英文校閲サービスを実施していますが,初期英文校閲サービスは,論文として成立する英語レベルの原稿を対象としています.英語力に自信がない方は,初期英文校閲サービスを受ける前に,必ず,ネイティブスピーカーあるいは英文校閲の専門家による英文の校閲を受けてください.編集委員会が英文の校閲を受けていない原稿であると判断した場合にはリジェクトされる場合があります(特に,不十分な和文原稿からAI翻訳を利用して英文を作成される場合にはご注意ください).英文の校閲に関しては大塚昭義英語論文助成金(下記6.)もご利用ください
重要 共著者の責任Radiological Physics and Technologyへ投稿する原稿は,共著者全員による内容の確認が必要です.論文の内容を把握していない方や研究に寄与がなかった方のお名前を著者リストに入れないでください(参考記事:学会ホームページ「学会誌・論文投稿」⇒『科学論文における共著者の責任』).投稿後にSpringer社から共著者全員に共著者であることの意思確認等を行います.期日までにお返事をいただけない方は自動的に共著者から外れますのでご注意ください.
6.大塚昭義英語論文助成金について
   本学会の編集委員長を永年務められた故 大塚昭義会員からの寄付金を受け,RPTへの投稿前に実施する英文推敲費用の一部を助成します.希望される会員は学会ホームページ「学会の活動」⇒「学術支援事業」⇒『大塚昭義英語論文助成金』に掲載の要項をご参照のうえ申請してください.
著者の倫理的責任について
 本誌は,科学的記録の完全性を維持するため,出版倫理委員会(Committee on Publication Ethics:COPE)のメンバーとして,不正行為の可能性に対処する方法についてCOPEのガイドラインに従います.
 著者は,ジャーナルに対する信頼,科学的著者の専門性,さらに科学的努力全体を損なう可能性のある研究結果の虚偽記載を慎んでください.研究とその発表の完全性を維持するためには,以下のような優れた科学的実践のルールに従うことが有効です:

・複数のジャーナルに同時に投稿してはいけません.

・投稿される論文はオリジナルであるべきで,いかなる形式・言語においても(部分的であれ全文であれ)他で発表されたものであってはいけません(テキストの再利用(「自己剽窃」)についての懸念を避けるため,資料の再利用について透明性を持たせてください).

・1つの研究をいくつかの部分に分割して投稿量を増やし,さまざまなジャーナルに投稿したり,1つのジャーナルに時間をあけて投稿したりしてはいけません.

・同時出版や二次出版は,一定の条件を満たせば,正当化できる場合があります.例えば,翻訳や異なる読者層を対象とした原稿などです.

・結果は明確に,正直に,捏造,改ざん,不適切なデータ操作(画像に基づく操作を含む)なしに発表されるべきです.

・著者は,データの取得,選択,処理に関する学問分野特有の規則を遵守してください.

・他者のデータ,文章,理論をあたかも自分のものであるかのように発表してはいけません(「盗用」).

・他の著作物に対して適切な謝辞を述べ(これには,忠実にコピーしたもの(逐語に近いもの),要約したもの,言い換えたものが含まれる),引用符(他の出典から引用したことを示す)を逐語的なコピーに使用し,著作権のあるものについては許可を得るようにしてください.

※その他の著者の倫理的責任については,以下のURLに示されているガイドラインを参照してください.https://link.springer.com/journal/12194/submission-guidelines?IFA