本研究の目的は、急性虚血性脳卒中(acute ischemic stroke; AIS)における、頭部CT Perfusionの実施状況について調査することにあります。本研究の主目的は、解析に用いるワークステーションの使用条件について全国調査を行い、臨床応用の状況を明らかにすることです。
近年,データ解析から脳梗塞・虚血領域の評価まで自動処理が可能なソフトウェアが普及し、ガイドラインでも使用が推奨されています。ソフトウェアはいずれもCT Perfusionによる急性虚血性脳卒中の病態評価において同様の機能を有してはいますが、領域の抽出においてはソフトウェア間に差があることが報告されています。こうしたソフトウェア間の差は、治療適応の判断に影響を与える可能性があるため、実態調査を行う必要性があると考えます。この調査により、CT PerfusionによるAISの診断において技術的側面からユーザー間の基準化が図れるため、意義が大きいと考えます。
本研究の最終目標は、国内施設におけるソフトウェアの運用状況について、実態調査の結果を公表することによって各施設の運用における至適化の指標となる情報提供を行うこととします。
本研究の趣旨をご理解いただき,調査へのご協力を賜りますよう,何卒よろしくお願い申し上げます.
研究責任者
秋田県立循環器・脳脊髄センター 大村 知己
分担研究者
国立病院機構 盛岡医療センター 高橋 大樹
兵庫医科大学病院 桐木 雅人
杏林大学医学部付属病院 安達 卓哉
国立病院機構 仙台医療センター 三浦 洋亮
アンケート調査内容の確認および回答は,下記のサイトからお願い致します.
急性虚血性脳卒中における頭部CT Perfusionの実態調査
回答期限:2025年11月30日(日)