医療情報システムが普及するなか,診療情報の利活用をはじめ地域連携における施設を超えた共有において,標準化されたマスタは検査内容や統計の一貫性を担保するために非常に重要であり,厚生労働省標準規格である「HIS,RIS,PACS,モダリティ間予約,会計,照射録情報連携指針(JJ1017)」は放射線領域における標準マスタとしての役割が期待されています.

また,東日本大震災から7年が経過しましたが,大規模災害を想定したシステム構築・運用の対策を行っている医療機関は非常に少ないのが現状です.「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」(厚生労働省)では,事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)の作成を必須としており,BCPへの対応が多くの医療機関にとっての課題となっています.

このような背景の中,医療情報部会ではJJ1017,事業継続計画(BCP),DICOMの最新状況の理解を深めていただく機会として「みて」・「きいて」・「ふれる」 実践セミナーを継続して開催することといたしました.本年度の診療報酬改定では画像管理加算3が新設され,被ばく線量管理が非常に注目を浴びていることから, 被ばく線量管理に必要なRDSR規格の解説からJJ1017と組み合わせた管理手法などの最新の技術的動向などを解説する予定としています.これから医療情報管理に携わる方から実務経験者まで,広く,多くの皆様のご参加をお待ちしています.

 

日時 2018年10月14日(日)9:20~17:45(9:00から受付開始)
会場 大阪市立大学  医学部学舎 18階会議室
〒545-8585 大阪府大阪市阿倍野区旭町1-4-3
     
募集人数 約30名
(申込者人数に達した場合は申し込み期間に関わらず募集は終了させていただきます.)
参加費 会員 6,000円(医療情報部会会員 4,000円)  非会員 12,000円
    ※本学会員の方で医療情報部会にも入会されている方は,会員価格からさらに2,000円引きの会員特典価格:4,000円にて受講できます.
         
参加資格 不問
更新ポイント 医療情報技師育成ポイント:3点 
    医用画像情報専門技師更新ポイント:15点
     
申込期間 2018年8月6日(月)10:00~9月14日(金)17:00
         
申込方法 会員システム『RacNe(ラクネ)』にログインしてお申し込みください.非会員でもご利用いただけます.はじめに,申込の手順 をご一読ください. 
    ※E-mailアドレスは,必ず連絡可能で添付文書が受取れるアドレスを正確にご登録ください(携帯は除く). 
    ※セミナー当日までの連絡は原則メールで行います.
    ※メールが届かない場合,迷惑メールフォルダに入っていないかご確認ください.
    ※申込み後,自動返信メールが届かない場合は事務局(TEL:075-354-8989)へ電話にてご確認ください.
         
テキスト JJ1017コードマスタを配布.セミナーのテキストとして,叢書(36)「図解 知っておきたい放射線情報システムの構築」(定価1,600円)を使用します.学会ホームページの出版物からご購入いただけます.既に購入済みの方は,当日持参してください.また,セミナー当日は定価から25%引きの1,200円で販売します.(セミナーテキスト価格)
お願い 実習において表計算ソフト(エクセル)を使用しますのでPCを持参してください.
宿泊等が必要な方は,ご自身での確保をお願いします.
         
プログラム (都合により変更することがあります.)
     9:20~ 9:30 開講式  
     9:30~10:15 これならできるJJ1017-解決!コード作成の問題点-
    10:15~12:20 実践JJ1017(実習形式)-頻用に無いコードを作成してみよう-
    13:35~14:35 DICOM Update
    14:35~15:20 はじめてみませんかBCP-医用画像部門システムを中心に-
    15:35~17:40 実践BCP(実習形式)-グループ討論とBCPの作成-
    17:40~17:45 総括・閉講式
         
問合先 大阪国際がんセンター 放射線診断・IVR科 
川眞田 実(カワマタ ミノル)
E-mail pacs_sps_jsrt@rad.hosp.tohoku.ac.jp  TEL 06-6945-1181
後援 一般社団法人 日本医用画像情報専門技師共同認定育成機構